2018/02/07

【ベンツ】Mercedes-Benz CLA180 シューティングブレーク ドライブレビュー

CLA180シューティングブレーク Shooting-Brake
これまでジャガーAudiなどの欧州車を運転する機会に恵まれてきましたが、ついに最高峰とも言える”ベンツ”へと乗車出来る事になりました。今回はCLA180シューティングブレークで日本の山道を走ります。




メルセデスベンツCLA180シューティングブレークの基本スペック

グレード:CLA180シューティングブレーク※2018年現在選択不可
エンジン:1.6リッターガソリンターボ (122PS)
トランスミッション:7速DCT

人生初のベンツドライブ

CLA180シューティングブレーク Shooting-Brake2
誰もが自動車界のハイブランドと認めるメルセデスベンツ。これまでBMW、Audi、ジャガーなどなど様々な欧州車を運転する事が出来ましたが、ベンツだけはなかなか機会が訪れませんでした。

『ベンツはゆったり乗る車だから運転は面白くない』といった意見を聞くこともありましたが、まずは自分で試してみなければ真実は分かりません。待っていても機会が訪れるわけではありませんので、旅のついでにレンタルする事としました。

CLA180の美しい塗装に惚れ込む

CLA180シューティングブレーク Shooting-Brake3
初めてのベンツとしてチョイスしたのは、CLA180シューティングブレーク。元々のCLAクラスは”4ドアクーペ”と呼称される珍しい形状の車ですが、シューティングブレークはそのステーションワゴン版と言えます。

通常のCクラス、Eクラスのステーションワゴンよりも、屋根が低く、より鋭角な流線形で構成されています。屋根が低く見えるせいか、ベンツにしては比較的車体も小ぶりな印象。実際の寸法ではほとんど差がないSUVタイプのGLAの方が大型に見えるのは、不思議なものです。

車体を目の前にして最も印象的なのは”塗装の美しさ”です。欧州車は日本車と比べると”塗装が丁寧で分厚く見える”傾向があるのですが、ベンツは更にその一歩先をゆく”濃さ”と表現出来るものを感じます。

日本車における高級車であるクラウンやアルファードなどは、いびつな反射が見え隠れし、素直な美しさを感じませんが、こちらのベンツは自然な光の反射、輝き、どれをとっても人間の感性に響くものがあります。

ベンツの価格やリセールバリューの良さを考えれば”資産”として所有される方も多いでしょうが、この美しい車体であれば車庫に置いておくだけで”オブジェ”のような感覚すら持てると思います。




余計な装飾が無く、一つ一つの曲線が整っている

CLA180シューティングブレーク Shooting-Brake4
最近の日系自動車業界の傾向として、メッキパーツを多用したり、流線形と称してやたらと曲線や凹凸を増やしたデザインが増加していると認識しています。

攻撃的で、やや粗野な印象すら受ける変わったデザインが巷では流行りのようですが、常識ある落ち着いた大人であれば、”ジェントル”な自動車を乗りこなすのも、また嗜みとしてはよろしいのではないでしょうか。

AudiやBMWにも共通して言える事ですが、総じて欧州系の車両は非常にシンプルなデザインながら、独特の個性を発揮しています。

主張しすぎないエアロパーツ、ギラギラとしすぎない装飾品、部分部分がバラバラになっているのではなく、統一されて設計された流れるような曲線を描く車体。

やたらと押しの強い日本車が道路の真ん中で”居座っている”と表現出来るとすれば、ベンツは”颯爽と道路の上を流れている”印象を受けるのです。

『ただ単に高価なだけだろう』との印象を持っていたベンツの車。外観のデザインだけにフォーカスしても、必要なコストを掛け、良く考えられている事が見えてきます。

美しく整ったエンジンルーム

CLA180 Engine room
良い物は見えないところにお金をかけていると思い、エンジンルームを開いてみます。まず実感するのは、一つ一つの部品が美しいこと。またエンジンカバーにも立派なロゴが光っています。

エンジンルームの金属の縁にも注目です。日本車だと金属の薄さが目立ち、末端の処理も雑な事があります。しかしベンツは分厚い金属がとても丁寧に溶接されており、触ると滑らかさが分かります。

ドイツ車は”剛性が高い”とよく言われますが、細かな部分の丁寧な処理が車の良さを引き出すのです。

装飾の使い方が上手な内装

CLA180 Interior
内装を見ていきましょう。インテリアは他のモデルと共通した”ディスプレイ+2段配置の操作パネル”で構成されます。

上からカーナビや車内の操作を表示するディスプレイ(収納は不可)、オーディオやハザード、シートヒータースイッチ、最後にデュアルオートエアコンです。

プラスチックの面が多く、日本車と比べて際立って高級感があるわけではありませんが、メッキの装飾やボタン一つ一つのデザイン、質感に落ち着きがあります。

流石に電話型のキーパッドは時代に取り残されたデザインですが、ちょうどスマートフォンが出てきた時代に設計された車なので、致し方無いでしょう。この後のメルセデス各モデルからは、取り除かれています。

CLA180 Interior2
メルセデスで最も他車と違うなと思わせるのが、革巻きハンドルの質感です。本革巻きステアリングは今時珍しい装備ではありませんが、メルセデスの革は触った時の感触がしっかりしていて、しっとりと手に収まる感じがします。

装飾品の高級ブランドは良い革の仕入れから始まるものですが、車業界のハイブランドも同様なのかもしれません。

CLA180 Interior3
メーターは液晶ディスプレイを備えた、2眼メーターです。最近の日本車はメーターの表記すらチープに手を抜く場合があるのですが、美しいフォントと背面のデザインが合わさってこちらも高級感があります。ただし燃料計と油温計は無理してつけた感があり、ここだけチープに見えてしまいます。

液晶ディスプレイのインフォメーションも必要にして十分で、普通にドライブする限りなんの不満もありません。むしろ情報が多すぎると運転に集中出来ないと思うので、情報過多は避けたいものです。


ディスプレイの表示を見ての通り、今回の燃費は15km/lでした。パワーをしっかりと感じられる大変良いターボエンジンでしたが、踏んでもこれだけの燃費が出てしまうのには驚きを隠せません。

東京の街中でドライブすると悪化してしまいそうですが、田舎道や高速道路走行ではより良い燃費も目指せそうに思います。

この後GLAやCクラスを運転する機会が出来ましたが、CLAの方がトータルバランスの良さを感じました。恐らく車重、空力性能等の差とは思いますが、CLAの滑るように加速する様は是非体験していただきたいところです。




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