隠れた三菱自動車の名コンパクトカー、コルト
決して高級感は無いものの落ち着くデザインの内装、スムーズに回るエンジン、乗り心地、それぞれの真面目な良さが人々を引きつけていたと言えます。実際一時期のCMは”真面目真面目真面目コルト”をキャッチコピーにしていました。今聞いても安心感の湧く、良いキャッチコピーです。
そんなコルトには派生モデルが幾つか存在します。
・コルトプラス
・コルトラリーアートVersion-R
・コルトCZC 等
コルトプラスは胴体を延長して荷室を広くしたモデル、Version-Rは1.5リッターターボエンジンを搭載し、ボディ剛性等も強化して走りを良くしたモデル、CZCはカブリオレ(オープンカー)モデルです。
CZCと3ドアモデルは日本未導入。欧州の方がモデルラインナップが多く、フロントデザインもランサーエボリューションのようなジェットファイターグリルが最後期にライナップされています。
コルトエボリューションとも言える、ラリーアートVersion-Rは実際に運転した事があるのですが、エンストを意識させないトルクの太さ、速さ、どっしりとした安定感、ハンドルの切れはピカイチで、10年経ってもこれまでで1番運転が楽しい車であった事を忘れないほどです。
デンマークで見つけた三菱コルトCZCのオープンモード
日本で売られていたコルトは安さが優先されるためかホイールキャップ率が高いのですが、こちらのCZCにはデザインが優れたアルミホイールが装着されています。マフラーカッター等の装備やテールランプのデザイン差、塗装のノリも一段レベルが違う印象です。
コルトの素直な運転の楽しさを引き継ぎつつ、オープンスタイルで風を切ったらどんなに楽しい事でしょう。日本はとにかく「実用性・燃費」が中心になってしまい、少しでも個性があるとかえって車が売れない市場になってしまいました。
しかし人と違う物を買う、人と違う事を経験するからこそ、人生の面白さが出てくるのではないかと思います。
日産マーチC+C(マイクラC+C)のように限定台数でも良いので日本で発売されていたら・・・と、悔やまれる非常に惜しいモデルです。