2015/09/22

【PHEV”は”スゴイ】三菱自動車アウトランダーPHEV MITSUBISHI OUTLANDER PHEV ドライブレビュー

アウトランダーPHEV
ハイブリッドカーと電気自動車の間と言える”プラグンインハイブリッド車”(以下PHEV)。先日三菱アウトランダーPHEVに試乗する機会がありましたので、レビューしていきたいと思います。




三菱自動車アウトランダーPHEVの基本スペック

  • 乗車車両のグレード:G セーフティパッケージ(と思われる)
  • エンジン:2.0リッターDOHC+モーター
  • 値段:359万円〜 ガソリンバージョンのアウトランダーは251万円〜


1.外観・デザイン

アウトランダーPHEV
今回三菱さんからお借りしたアウトランダーPHEV。「使って試してもらう」ことを重視しているそうで、試乗なのに一人で勝手にドライブさせてくれました。あまり長距離には行けないので、お店の周辺をぶらぶら流してみます。

まず外観ですが、私個人では『これだけで買う気がしない』位ダサいと思います。一つ前の旧型アウトランダーは、ものすごくカッコイイと言う程ではないですが、シンプルで上品さがありました。アウトドアだろうが、丸の内のオフィス街だろうが、どこへ行っても”サマになる”のです。

しかし今回の新型アウトランダーはとにかくゴテゴテと訳の分からないラインが多く、全体的にぼってりとしたデザインで全く所有欲は湧かないでしょう。ホイールもヤンチャ系で?だし、サイドのPHEVロゴが余計にダサさを強くしています・・・。三菱に何があったかは知りませんが、前に携わった人とは全く違う人たちが作ったのでは?と疑わずにはいられません。

2.内装

アウトランダーPHEV-Interior
少々暗い画像で恐縮ですが、こちらがインパネを中心とした内装です。これまでの三菱車と比べても、見たことが無い歪なデザインです。正直使い勝手はこれまでの左右対称デザインでも十分ですし、運転手だけが乗る車でも無いので助手席を蚊帳の外にした感じがどうにも?です(助手席の人ってインパネとか気にするんですよね。ちゃんとヒアリングしたのでしょうか?)

ナビは標準装着タイプのMMCS(多分三菱電機製)ですが、ゴテゴテとボタンが多く古臭い・・・。カメラの表示や中身は悪くないんですが、PHEVと言う”未来指向の車”がこの程度かよ・・・と思ってしまいます。テスラのように「大型のタブレット型画面」がここにあってもおかしくないのではないでしょうか。

それとハザード横の車マークはシートベルト警告だったと思いますが、こんなにバカデカイ表示である必要はあったのでしょうか?こちらも昭和の車にありそうな配置で、内装のチープ感に貢献しています・・・。

アウトランダーPHEV-interior2
チープなのはセンターだけではありません。窓の開閉は「運転席のみ全オート」タイプ。つまりその他の窓の開閉はずーっと引いていないといけません。実は旧型の後期前半頃までは全オートだったんですよね。つまりコストダウンで省かれています(セコイ)。ボタンの質感も全体的に軽っぽく、安くなってる感じが見て分かります。
※以前のタイプだと、下車した後にリモコン操作で窓の開閉が出来たのです!

アウトランダーPHEV-interior3
こちらはセンターの操作部。最近の車はこのあたりの収納や配置・質感で勝負している感じがあるのですが、三菱は”とりあえず並べた”ようです・・・。4WDの操作部は安っぽいボタンになってるし、サイドブレーキレバーは使い回しだし笑、おまけに違和感出まくりのシフトレバー。デザインもさることながら、ここだけシルバー押しって内装的におかしいだろ?!と、誰も文句を言わないのが三菱自動車の良いところなのかもしれませんが・・・。

総合的に見るととにかく内装の使い勝手が悪くなっている部分が目立ちます。単純に言えば収納場所が2〜3箇所減っていますし、ドリンクホルダー・ボトルホルダーも半分になってしまいました。旧型から乗り換えたら「あれ?置き場が無い!」なんて馬鹿馬鹿しいお話になりそう。結局どこもかしこも減点方式で、コストダウンが主題になっているようです。

3.運転した感想:PHEVはスゴイ

アウトランダーPHEV-meter
ここまで文句しか言っていませんが笑、もちろん良いところもあります。それは売りのPHEVシステム。プリウスや以前レビューしたFITですと、最初はモーターで動きだして、比較的早い段階でエンジンが始動します。しかしPHEVはバッテリーが大きいので、長い距離をモーター=バッテリーだけで走れる仕組みです。

アウトランダーは重量級(1.5トン超)なので、「どうせ大して走れないだろ」とバカにしていたのですが、私の適当な運転でも15キロ以上バッテリーだけで走ってしまいました。その時点でもバッテリーはまだまだ残っていましたから、20キロ超は確実だったと思います。

踏めば違和感無く加速しますし、パワー不足はありません。ずっとエコモードで走っていたのですが、むしろ”ちょうど良くならしてくれる”感じで、自然な運転ができました。ステアリングも軽くなっていますし、旧型より運転はしやすいと思います。

一点気になるのはメーター。多分供給元の問題もあって、他社と同じ配置のメーターなんですが、正直左側のパワーメーターは見にくいし不要だと感じます。旧型アウトランダーは液晶画面に「アクセル開度=瞬間燃費計」がリアルタイムにバーで表示されるので、そちらの方が一覧性が高いんですよね。デジタル表示の方が”未来感”がありますし、わざわざ古臭い部分を残す理由が良く分かりません。




4.走りで気になる部分

アクセルやブレーキと言った基本的な部分は全く問題ありませんが、気になるのは後輪が跳ねる点です。バッテリーやモーターでかなり重いはずですが、とにかく後輪が”バコッ”と跳ねるのが気になりました。安定感等に不安はないのですが、どうにもそこだけチープです。また、ロードノイズはとにかくスゴイです。もしやタイヤがサマー用タイヤでは無いからかもしれませんが、PHEVで静かな分余計に気になります。

5.全体の感想:お客様目線が消えている

アウトランダーPHEVマイナーチェンジ後(北米仕様)
私は旧型のアウトランダーを東京モーターショーで見て、力を入れて作った車なんだな〜と大変感心した事を記憶しています。周りの大人達の目も輝いていて、とにかくファンの熱狂を感じたものです。しかし今ここにある新型は『三菱の自己満足』でしか無いでしょう。何がどうしてそうなったかは分かりませんが、同じ人たちが頑張って作っているようにとても思えません。

 PHEVは確かにスゴイし、ハイブリッド先駆者のプリウスよりもずっと乗りやすくて自然です。しかし400万近くする車がここまでチープだと、当然ハリアーや外国車と比較されて結局敬遠されてしまうでしょう。いくら「PHEVがスゴイですよ!」と言っても、それは顧客の要望の全てではないはずです。

今後もこのデザイン路線やチープ路線で行くのかもしれませんが、かつて買ってくれたお客様をもう一度見直した方が良いのではないかなと深く感じます。

※デザインが不評なのは流石に気がついたようで、写真のデザインにアップグレードされました。まあまあ好評ですが、自分が家に置いておいたらご近所さんから”ちょいワル”にでもなったのか?と疑われてしまいそう・・・。写真は親類がアメリカから送ってくれましたが、メールタイトルが『これアメ車?』。買えたとしても、わざわざこの車は選びません。

まとめ:客目線で気がついたポイント

・部品の使い回しはすぐに分かる:サイドミラー、サイドブレーキ
・買っている世代が50代だとすれば、それは他の層が”離れている”と思うべき。
・今は”道具”として選ぶ人が増えているので、使い勝手が悪くなっては元も子もない。
(今時の軽を見ればそんな事は一目瞭然)
・そもそもSUVは得意分野だったのに、小型SUVを作らなかったのが大失敗。三菱だったらパジェロioの新型がPHEVでも良かったはず。




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