2015/11/04

【TOYOTA MIRAI】欧州では無名?最新燃料電池車ミライの運転席に座る(フランクフルトモーターショー2015#8)

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日本では次世代のエコカーとして注目されている水素燃料電池車MIRAI。お台場などでも置いてあるのは見られますが、ドアを開けて拝見することは出来ません。しかしフランクフルトモーターショーでは実に身近な距離に陳列されていました。




サラッと置かれたMIRAI

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LEXUSと並んで設置されていたTOYOTAの展示エリア。ついつい新型プリウスに目がいってしまいますが、今まで見たことの無い濃いブルーのMIRAIが”サラッ”と置かれています。あまりに自然に置いてあるので、一瞬見返して「あれ?本物か?」と確認するほどです。

欧米人にはまだまだ関心が低いのか、朝一で行くとZFと言うトランスミッションメーカーのおバカスタッフがベンチ代わりに使って話し込んでいます。「どけよ」と言う意味で「運転席の写真撮らせてと」言うと「いいよ」と返されました・・・。いやいや自分のブースで話しなさいよ(ZFってそんなレベルか・・・)笑。

現在の自動車に近い構造

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午後もう一度行くと今度はTOYOTAの人が見張っていたので、しっかり中を見ることができました。おまけにエンジンルーム(正確にはFUELCELL ROOM=電気変換装置室?)もオープンされています。

FUELCELL自体は全く別の機構だとしても、エンジンルームは思ったよりも未来な感じではなく、現在のハイブリッドカーやガソリン車に近い構造に見えます。電気自動車はシンプル構成なので、ベンチャーの参入も盛んですが、この構造が必須だとすればとても手に負えるものでは無いでしょう。

現在の自動車産業は、Tier1に始まりそこから先につながる下請け企業(裾野産業)によって維持されていますから、部品点数が減らなければある程度は産業を維持する効果もありそうです。つまり燃料電池車自体が、環境問題への対策だけでなく、産業の維持にも必要なものとして作られた事が見えてくるのです。Teslaモーターのイーロン・マスク氏がやたらと水素車を否定するのも、 伝統的な体制を嫌うからかもしれません。




MIRAI左ハンドル車の内装

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こちらがMIRAIの内装です。下は新型プリウス。外装も内装も似たようなデザインでまとめている事が分かります。

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MIRAIの方がエアコンパネルに画面がついて、若干の豪華仕様です。これが10インチ位のパネルで一つにまとまっていると、未来の車と言うイメージが増してカッコイイのですが。まあトヨタはそこまで冒険しないでしょうけども・・・。

ディーゼル王国へのアプローチ

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先日報道もなされていましたが、トヨタは将来的に”エンジンを全廃する”と公言しています。つまりガソリンエンジンを搭載するハイブリッドカーすら将来的は廃止し、次世代の車を目指すことになります。現在エンジンを搭載しない車といえば、EV(電気自動車)や、MIRAI、ホンダのFCXクラリティに代表される水素燃料電池車が該当しますが、トヨタはEVに積極的ではありませんので後者が中心となります。

EVはシンプルな機構であるとのメリットがある一方、航続距離や充電時間の問題があり、燃料電池車は燃料となる水素の充填時間が短い=ガソリン車の運用と近いと言うメリットがある一方、水素の危険性や、そもそも水素の製造方法自体が”エコではない”との指摘も聞こえてきます。

いずれにせよ日本やアメリカのカリフォルニア州のような敏感な地域では受け入れられそうな車ですが、欧州のようなディーゼルターボ王国や、大排気量車が好かれる北米で如何に普及させるかがキーになるように感じます。




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