2015/07/14

【DCTに問題あり】HONDA FIT HYBRID ホンダフィットハイブリッド ドライブレビュー

honda-fit-hybrid ホンダフィットハイブリッド
日本が得意とする『ハイブリッドカー技術』。最近ではクリーンディーゼルも日本国内で売れるようになってきましたが、販売台数で見るとHVが他を圧倒しています。今回は日本国内でレンタルした、HONDA FIT HYBRIDについてレビューします。




ホンダフィットハイブリッド(FIT3)の基本スペック

  • 乗車車両のグレード:HYBRID Fパッケージ
  • エンジン:1.5リッターDOHC+モーター
  • トランスミッション:7速オートマチック(7速DCT)
  • 値段:168万円〜


1.外観・デザイン

honda-fit-hybrid ホンダフィットハイブリッド
今回オリックスレンタカーで借りたフィットハイブリッド。普段オリックスは新車が多いので期待しましたが、走行距離60,000キロの過走行車でした。この白は若干パールが入っているので、商用車のようなそっけない印象はありません。

デザインについては最近流行りの「ラインを多くして、シンプルにし過ぎないもの」を目指しているようですが、イジリ過ぎてFIT2のシンプルな良さが消えた気がします。また、黒を取り入れたホイールキャップもどうでしょうか。黒いホイールはスポーツモデルや、”ヤンチャな車”のイメージがとても強いので、少しネガティブな印象を持ちます。

2.内装

honda-fit-hybrid-interior ホンダフィットハイブリッド
以前のホンダに比べると、各ポイントがシンプルな配置になりとても分かりやすく好印象です。特徴的なデザインのエアコンパネルですが、タッチパネル式で反応も良く分かりやすいです。ただし、AUTOにしても「風向のAUTO」が無いようでした。私が普段乗っている車にはあるので、メーカーによって違うのでしょうか。

また、送風口の調節がどうにもうまくいきません。自分に当たるようにしたいのに、どこの送風口からも中途半端にしか風が流れてきません。(健康には良いですが)デザインが凝りすぎて、操作しにくいと感じます。

honda-fit-hybrid-interior2 ホンダフィットハイブリッド
こちらは操作レバー。トヨタプリウス、アウトランダーPHEVと全く同じ動き、ボタン配置なので、恐らく同じメーカーの物なのでしょう。ちなみに私はこのデザインは若い人向きで、高齢者には分かりにくいのでは?といつも心配になります。ライバルのアクアは標準的なシフトレバーなので、この写真の操作レバーでなければいけないと言う事でもないようです。Sモードは走り重視のモードですが、標準モードでも十分なので今回は試しませんでした。

honda-fit-hybrid-meter ホンダフィットハイブリッド
メーターはなかなかデザインが格好良く高級感もあります。以前乗ったインサイトはとにかくチープで、スピードメーター自体もハンドルに被ってとても見にくかったです。一方こちらはオーソドックスな中に、液晶画面を入れるなどして、とても良くなっています。ただし、左側のパワー・チャージのゲージはあまり必要性を感じません。アクセル開度=瞬間燃費表示をよりカラフルにわかりやすくすれば、目が泳がなくて済みます。

3.運転した感想

honda-fit-hybrid-meter2 ホンダフィットハイブリッド
ハイブリッド車ですので、まず特質すべきは燃費。JC08モードの燃費はまず出ませんが、それでもひと昔前に比べれば圧倒的な燃費です。毎日長距離通勤されるような方にはとても重要なポイントではないでしょうか。また直進安定性も高いと思いました。意識せずとも真っ直ぐ走るので疲れません。

ただし問題はカーブ。直進では安定しているのに、カーブに入ると曲がるのか曲がらないのかとても曖昧な動きになり不安になります。車体が宙に浮いているようなそんな変な感覚を覚えるのです。決して剛性が無いとかそういう事では無さそうなので、エコタイヤの影響も感じますが、他社のコンパクトカーと比較しても大分劣る印象です。




4.走りで気になる部分

大方良い車であるとは思いますが、前述のカーブでの安定性ともう一つ気になるのはDCT(オートマチック)の問題です。リコールの問題は既にクリアになっていると思いますが、そもそも発進時に引っかかる印象があります。モーターで発進→エンジンへの引き継ぎ→さらにDCTの変速、それらの各手順で必ず一瞬引っかかる感じがするのです。

以前営業で使っていたインサイトはもっと酷くて、常に何かしらが引っかかりガタガタ振動していたので笑、それに比べればまともですが、どうも気持ちが悪いですね。

ある程度スピードがのった後は全く問題なく、スムーズに加速し巡行します。60kmで巡行する時間が長かったのですが、アクセルの維持は容易です。途中で減速したい場面があったのですが、標準のLギアは2秒位遅れてエンジンブレーキ(回生ブレーキ?)がかかるので、頼りになりません。かかったらかかったで非常に強いブレーキで困ってしまいます。

最近の車はコストダウンのためか2ndギア(Sギア、Bギア)が省略されていますが、あのギアこそもっとも使えるところであると思うのですが・・・。峠の山道でも適当にDでひっぱるより、絶対そちらの方が走りやすいです。

5.全体の感想

二見ヶ浦
ホンダ車と言えば走り重視とのイメージを持っていましたが、以前の車に比べると”家電”のような側面が強くなった気がします。カーブだけ見れば、全体の完成度の低かったインサイトでもずっと走りは良かったですし、軽のライフでももっとマシでした。過走行のレンタカーですので適正な評価では無いかもしれませんが、低燃費競争の中でそのあたりは優先事項では無くなったのかもしれません。

全体的な質感や使い勝手がコンパクトカーの中では良いだけに、燃費ばかりが優先される時代で無ければ、もっと良い車になっていたのではと感じます。




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