2012/12/04

【前期型】三菱自動車パジェロジュニア MITSUBISHI Pajero Jr. ドライブレビュー

mitsubishi-pajerojr1 パジェロジュニア1
18歳免許を取った私の初ドライブ生活を支えてくれたのが、小さな四輪駆動車”パジェロジュニア” です。たったの3年しか販売されなかった希少車ですが、質実剛健な車体は沢山の思い出を作ってくれました。単なる回想になるかもしれませんが、少々この車について説明をしていきたいと思います。




三菱自動車パジェロジュニア(前期型)の基本スペック

  • グレード:ZR-Ⅱ(前期型)→諸事情により後期型も購入しました
  • エンジン:1.1リッターSOHC、80馬力
  • トランスミッション:3速AT
  • 足回り:後輪駆動FRベースの4WD、オプションの15インチアルミホイール
  • 安全性:運転席エアバッグ、ABS、サイドドアビーム
  • 値段:定価およそ160万円


1.パジェロJr.の外観

mitsubishi-pajerojr2 パジェロジュニア2
私が免許を取る前からこの車は家にあったのですが、当初は”何だかダサい!”と思っていました。丸いヘッドライトやのっぺりとしたフロント、前から見るとアンバランスなフェンダーなど、批判しだすときりがありません。

しかし自分が運転する立場になると、愛嬌があってなかなか良く見えてくるのです。ちょうど世の中の車が没個性になっていく時代に、大きな特徴を持っている事はスゴイことだと感じ始めました。しっかりとした部品で構成された外装や、10年経っても古臭さを感じない内装など、なかなかの名車に見えてくるものです。

ある日”より格好良くしたい”と思い、生産終了後にも関わらずフォグランプを発注して取り付けてもらいました。最後の新品在庫を東北あたりから探し出していただいたようです。アルバイト代の使い方にしては少々贅沢でしたが、付けて本当に良かったと思います。

2.パジェロJr.の内装

mitsubishi-pajerojr-interior パジェロジュニア内装
内装はトヨタ車などには比べるべくもなくシンプルなものです。全体は地味な色のプラスチックで構成され、後部ドアは金属がむき出しの部分すらあります。

一方コンソールの使い勝手等はとてもよく考えられており秀逸と言えます。この時代はセンスの無いレバーやボタンを雑多に配置した車が多いのですが、とてもシンプルにまとめられており、周囲の曲線もシャープで、ボタン等のデザインも都会っぽく近代的です。

ナビの画面は自分で設置しましたが、視線移動が少なくなるのおで現代の車も標準でこの位置にしてはどうかと思います。

mitsubishi-pajerojr-meter パジェロジュニア内装-メーター
メーターは全てアナログ表示です。シンプルな割に手抜きとも思えない構造で、私は気に入っておりました。夜になると白色系の照明が点灯するので、先進的なイメージを醸し出します。

クラクションはエアバッグの脇に配置されたボタンで鳴らします。現在はセンター式が主流ですが、こちらの方が緊急時に鳴らし易い配置です。

3.パジェロJr.を運転した感想

pajerojr-front パジェロジュニア走行中前面
この車はFR(後輪駆動)ベースのセレクト式4WDを採用しています。この価格帯で後輪駆動の車は現在ほとんど無く、私にとってはとても良い経験になったと思います。

FF車は強めにアクセルを踏んだり、エンジンブレーキをかけると、少し怪しげな挙動が発生します。一方後輪駆動であれば後ろから押し出されるような自然な動きをし、カーブや右左折でもスルスルと気持ち良く抜けることが出来るのです。

免許を取ってすぐに”自然な車”を長く運転したためか、最近の車にはかえって違和感を感じてしまいます。今後後輪駆動の車を運転しようとすると、高級セダン、特に外国車などしか選択肢が無い事はとても悔やまれます。




4.パジェロJr.の乗り心地

pajerojr-seat パジェロジュニアシート
走行距離が著しく少なかったこともありますが、乗り心地はとても良いものでした。凹凸があってもバシッと振動を抑え、思った以上の安定感をもたらします。

最近の車は周囲の部品で支えあうことでバランスをとる”モノコック構造”がほとんどですが、この車両の場合は”フレーム構造”を採用しています。つまり土台にしっかりとした骨格を使っているので、重量がかさむものの、堅牢でしっかりとした車体になるのです。おかげで乗り心地が向上し、小さくても真っ直ぐ安定した走りを見せます。

一方前方の座席は良いのですが、後部座席はベンチのようでヘッドレストもありません。足元が非常に狭く、安全性の面からも4人が乗車することはほぼ不可能と言えます。(とは言え何回かはフル乗車をしましたが・・・)

pajerojr-engine-room パジェロジュニアエンジンルーム
また排気量は1.1リッターしかないため余力はほとんどありません。車体が重いこともありますが、なかなか前に進んでくれないような感覚を覚えます。特にエアコンをONにした際は顕著です。

高速道路では時速100キロで4500回転にもなるため、車内に爆音が響き渡ります。運転する事が好きな人にとってはなかなか盛り上がる音ではありますが、快適性は都度ありません。

現代のエコカーは排気量1リッターほどでも2000回転以下で走りますから、技術の進化には目を見張ります。

5.パジェロJr.の全体的所感

side-mirror サイドミラーと風景
元はパジェロミニと言う軽自動車に大きなフェンダーと、エンジンを付けた純正改造車のような車です。それ故に装備等の面では値段の割に”中途半端”とも言える部分が多く見えます。

一方元の車体が軽自動車の割にしっかりと設計されていたため、現代のコンパクトカー以上にコストの掛かっている部分も見えるのです。

最近は内装が広く、燃費を極度に追求した大衆車ばかりになってしまいましたが、このような趣味性が強く特徴のある車の方が愛着を持って長く乗れるものです。いつまでも大事にして、沢山の想い出を作る。買い換えなければ産業が回らないことも理解出来るのですが、物を大事にすると言う基本的な考え方もまた重要だと思います。

pajerojr-hid-led パジェロジュニアHID&LED装着
電球をLEDに変更したり、ヘッドライトをHIDに換装したり近代化を行いながら、最終的に15年間我が家での職務を全うしました。まだ廃車にするほどのレベルでは無かったため、その後も地方の友人のもとで17年経った今も走り続けています。

mitsubishi-pajerojr-winter パジェロジュニア冬季仕様
ちなみにyoutubeを見るとアラブやロシアのシベリア、イギリスなど世界中に中古車が輸出されています。この車も次は世界の人々とドライブ出来るかもしれません。是非海外で走っている姿を直接見たいものです。




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