2012/10/20

【FIAT】フィアット500 FIAT500北米仕様車 ドライブレビュー

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2012年シアトルドライブの旅では偶然にして、FIAT500をレンタルすることが出来ました。イタリア車に乗る機会など今後一生無い??かもしれませんので、雰囲気だけでも皆様にお伝え出来ればと思います。




FIAT500の基本スペック

  • グレード:最下位のPOP。アルミホイールはオプションで装備と推測
  • エンジン:1.4リッター、100馬力
  • トランスミッション:6速AT・マニュアルモード付
  • 足回り:15インチアルミホイール、コンチネンタルタイヤ装着
  • 安全性:7エアバッグ、ABS+EBD:4輪ディスクブレーキ)
  • 値段:車体価格16000ドル⇒ 日本円で130万円ほど(1ドル80円計算)


1.外観

第一印象は塗装が綺麗でカッコいいなあというものでした。レンタカーで一番安いグレード=一番安いコンパクトカーですから、大抵酷使されて色がくすんでいます。走行距離を見ると40000kmほどですから、その割にはまだまだ新車と言われても違和感がありません。

フロントやリアはいわゆるカワイイ系・女性向けですが、側面は思った以上にスポーティ。無駄がなくやや前傾に見えるデザインのおかげか、いかにも速そうな気がしてきます。

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その中でも私が特に気に入ったのはアルミホイールです。良く見かける塊を押し潰したようなデザインではなく、U字型のフレームで構成されており上品に見えます。

日本仕様には無いようですが、このホイールが最もシンプルで適切なコンビネーションであると感じました。ちなみにサイズは15インチ。安全性、乗り心地で考えるとバランスが取れています。

2.内装

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次に運転席へと乗り込みます。真っ先に目に飛び込んでくるのは赤いパネルと、特徴的なメーターの構成。これだけでも個性的な車である事を感じさせます。マニュアルエアコンやサイドブレーキ、後部座席にかけてのプラスチックは安いイメージですが、その分フロントにはお金がかかっているように感じました。

メーターは外周が速度、内周がタコメーター、内側には時計、速度、ギア、温度、再生している音楽情報が表示されます。燃費計はありそうでありません。全てがマイル表示なので、横の設定ボタンでkm表示にすることも出来ました。

その他の装備を見ていくと、クルーズコントロール、CD/MP3オーディオ、グローブボックス内のAUX端子、6速マニュアルモード、ツィーター等が装着されています。必要にして十分な装備です。ただ後ろの荷室は非常に狭く、旅行カバンをそのまま収納することが出来ませんでした。後部座席をたたんで置きます。小さいトノカバーも付いていますがあまりにもチープなので、思わず放り込んでしまいました。半分から後ろは安っぽさが目立ちます。




3.運転した感想

駐車場から出て驚いたのはハンドルの軽さとブレーキの強烈なかかり方です。普段重めのハンドルを握っているせいか、とてつもなく軽く感じます。またブレーキは少し踏んだだけで前のめりになってしました。その度にポータブルナビが外れてこちらに飛んできます。

アクセルレスポンスは予想通り厳しい印象です。重量1トンで1.4リッターですからパワーに余裕はあるはずですが、出足が悪く ギアの変速ショックが強烈。エンジン音も「ヴァ~」と鳴るスムーズさの無いエンジンで、日本のコンパクトの方がマシかもしれません。しかしスピードが出てしまえば後は快適そのもの。制限の112kmまで加速してもまだまだ余裕があります。この排気量に6速ATは決して悪くは無いのかもしれません。先の軽いステアリングも高速域では安定感が増します。

4.乗り心地

アメリカは荒れた道が多く、乗り心地は悪くなりやすい環境であると思います。この車の足回りは固めで、轍や段差ではそれなりの振動が伴います。いちおアメリカ仕様はセッティングを変えているようですが、日本仕様の方が固いでしょうから似たような反応になるであろうと感じました。

一方この固さのおかげでカーブではスムーズに曲がっていきます。軽さや小ささもありますが、思った通りに車が動いていくのは気持ち良いものです。これなら初心者でも運転しやすくより愛着が増していくことでしょう。

5.全体の感想

はっきり言って日本で200万円出すかと言われたら悩むところです。16,000ドルという値付けなら納得するものの、標準タイプで日本の価格は割に合いません。デザインは高級ブランドと言えますが、構成されている部品はごくごく普通の一般車レベルだと思います。世界で見ればFIATも大衆車を作る企業でしょうから、決して高級ブランドなわけではありません。

一方割に合わないと言っておきながら私はこの車を欲しいと感じました。一見矛盾していますが、ここまでまとまったパッケージングは最近あまり見ません。日本の軽がその典型ですが、内装の広さや使い勝手ばかりが優先されて、見た目の美しさは最後のオマケのようです。大衆製品になっていく以上避けられない現実ですが、改めて所有する喜び・満足感を主に考えた時にはフィアット500の個性が光ります。

fiat500-with-pickuptruck
さて最後になりますがアメリカでコンパクトカーをレンタルする意味はあるのか?と言うのが皆様の最大の疑問では無いでしょうか。確かに国土が広く遠距離での移動にはまったく適していません。しかし都市部に目を向けると事情が異なってきます。

これまで行ったシアトルやサンフランシスコを例に取ると、道は決して広くは無く、駐車場も数が少なく狭い場所が沢山あります。いざ走りだしたは良いが、日本以上に駐車に困った・・・との状況も考えられなくはありません。典型的な大きな車に乗るのも楽しみの一つですが、都市部に滞在される方はその点も十分に考慮されることをおすすめします。




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