2016/01/05

【高速道路】タイの高速道路、サービスエリアはどこまでも続く”街”だった

expressway-thailand タイの高速道路
アジアの中でも特に自動車産業の集積地として名高くなったタイ。インフラ整備も進み、4車線の高速道路も珍しくありません。今回はそんなタイのとても広いサービスエリアをご紹介します。




想像以上に発展しているタイの高速道路

expressway-thailand タイの高速道路2
アジアと言うと日本人には『発展途上』のイメージがまだまだ強いと思います。しかしタイについてはアジアのデトロイトとの名前が付くほど、自動車産業の集積が進みその生産能力は200万台超に達します。所得が上がるにつれタイの人の自動車所有も進んでおり、自動車ローンの普及も相まって決して珍しい乗り物ではなくなっています。

自動車産業が集積すると言う事は、部品や完成車の移動に道路は欠かせません。自動車の生産が進めば進むほど高速道路は発展し、郊外の道路規格はヨーロッパにも引けを取らない大変立派なものです。




タイのサービスエリアは端と端が見えないほど広い

restarea-thailand タイの高速道路サービスエリア
タイは日本と同じ左側通行の右ハンドルです。レンタカー会社もあるので頑張れば運転出来るのでしょうが、事故を起こすとどうにもならなくなる場所ですから、おとなしく運転手付きのSUVで移動します。途中の休憩で立ち寄ったのがこちらのサービスエリア。構造は日本と同じで、真ん中に駐車場があり、その周囲にお店が立ち並びます。

ただしその規模が段違い。真ん中あたりで停車したのですが、入ってきた入口はおろか出口も全く見えません。これだけ広いにも関わらず停車場所が全て埋まるほど混み合っています。

restarea-thailand タイの高速道路サービスエリア2
お店を見てみると、地元の人が経営する飲食店や果物売場からケンタッキー・マクドナルドに代表されるファストフードまで幅広い店舗が出店していました。全体の面積が広すぎて歩けないためか、同じ敷地内にも関わらず同じ系列のお店が二つずつあるのも特徴的なポイントです。

日本のサービスエリアに比べればトイレは汚いし、美しい緑が遠いのは残念ですが、その一方で店舗の充実度は目を見張るものがあります。日本の場合は何でもかんでも”直営”の色が強くなり、どこへ行っても大きな変化が無い安定的な店舗構成になります。

一方でここは一つの街となっており周りのライバルが横や向かい側に立ち並ぶ訳です。競争があれば工夫もするし、ダメなお店は淘汰されます。利用客にとって本当に必要な店舗が増える事は見習うべき点では無いでしょうか。

今のところアジア内で高速道路が充実している国は限られていますが、現在ベトナムなどでも急速に高速道路網が拡大しています。今後サービスエリアを楽しむ文化が広がり、新たなビジネス機会が増加すれば地方の雇用を生む良いきっかけにもなるのではないでしょうか。






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