2015/10/04

【Car Guide】トヨタ プリウス 欧州仕様 TOYOTA PRIUS EURO(Frankfurtモーターショー2015#1)

4代目新型プリウス newPRIUS
先日急な思いつきでドイツのフランクフルトモーターショーを見に行ってきました。日本では未発表・未発売、または”普段触らせてもらえない”車を中心に、レポートをしていきたいと思います。




高級感が増した4代目PRIUS

4代目新型プリウス newPRIUS2
最初に取り上げたいのはトヨタプリウス(4代目)です。日本ですと東京モーターショーで大々的に登場してくるものと推測されます。第一印象は”MIRAIそっくり”であること。水素自動車として注目されているMIRAIと全く同じ系統のデザインに進化しました。

以前のプリウスも嫌いではありませんでしたが、シンプルすぎて面白みに欠けた印象でした。また大衆車の色がとても強く、仕組み以外の見た目だけはこれからの車・未来の車との印象が薄いものでした。今回のモデルチェンジで挑戦的なラインが増えると共に、外装にピアノ調のパネルが設置されたことで、大分高級感が出てきたように思います。

営業車から上級車の雰囲気に変わる

4代目新型プリウス newPRIUS interior
以前3代目プリウスは営業車として乗っていた事があるのですが、一番グレードが低いせいかどうにも乗った瞬間からチープな印象が拭えませんでした。灰色で古臭い柄のパネルや、2代目からコストダウンされたとおぼしき緑色のインジケーターなど、悪い印象ばかりが記憶に残っています。営業車としてなら仕方ないと思えるものの、一般ユーザーも多いでしょうから顧客目線で見ると納得し辛い部分が多数ありました。

4代目新型プリウス newPRIUS interior2
一方こちらの4代目は急激に若々しくなり、最近のトヨタ車と比較しても、近代的で機能性にも配慮されたデザインになったと言えます。安っぽいインジケーターは排除され、カラー画面化されています。またタッチパネルや欧州車で見られるようなトグルスイッチが配置されています。色が変えられるかは不明ですが、白いプラスチックのパネルも印象的です。

またカップフォルダー周辺には無線充電の台が設置されていました。ちょうど携帯をそっと置くような場所なので便利です。

4代目新型プリウス newPRIUS interior3
頭上にはマップランプが付いていますが、よく見るとライトのスイッチがアウディ風の絵柄になっています。不思議なもので、絵柄が描かれるだけで単なる押しボタンよりも上等な印象をうけます。

4代目新型プリウス newPRIUS interior4
全体的に分かりやすい配置で好印象ですが、そろそろ日本のメーカーも2DINサイズ・7〜10インチサイズの縛りからは抜けだして欲しいものです。今時飛行機の個人用画面でもこれより大きく、近代的なデザインですからもう少しチャレンジしても良い気がします。

後部ドアの安っぽさも改善

4代目新型プリウス newPRIUS interior4
多分実用性重視の日本では不人気?選ばれない?であろう白いシートですが、単純な灰色のシートに比べると違った車に見えてきます。

3代目のプリウスは後ろのドアを閉めると「バフッ」ではなく「バンッ」とまるで軽トラのドアような音がしたのですが、やはり苦情が多かったのかしっかり改善されています。軽量化と高級化は相対するものなので、苦悩が伺えます。




どんどん大きくなっていくプリウス

4代目新型プリウス newPRIUS interior5
どこのメーカーの車も、最近はモデルチェンジ毎にサイズが大きくなっていく傾向があります。ハリアーやカローラのような例外もありますが、基本的には少しずつ大きくして、車格も上げるのがお決まりのパターンです。

プリウスの場合は役割が時代によって変わってきており、当初は”HVの普及”がメインミッションでしたが、HVの車種が大幅に増える中で、その役割は”(低燃費技術が)最も先進的で上級なHV”に変わってきているのかもしれません。

大きな拡大では無いのですが、現在ユーザーが多そうな高齢層には買い替えづらくなったのではないでしょうか。あくまで日本よりも海外がターゲットとなると、これでもまだまだ小さい方なのかもしれませんが。

運転したくなる車へ?

4代目新型プリウス newPRIUS interior3
プリウスの一番の欠点だと思っていたのは、視界の悪さや独特の操作感でした。”見たい部分が見えない”というのは大きな問題で、後方視界はもちろん、全体的にパネルがせり上がっているため、死角の多い車だなと感じる時が多かったのです。

個人では”ボンネットが見えて窓の大きい車”に乗っているので、余計に”いつか分からない内に人を巻き込んでしまうのではないか”と不安に感じていました。

しかし新型の運転席に座る限り、過去の見えにくさは大分軽減されいてるように感じます。余計なセンターパネル類が無くなった事もあり、圧迫感もありません。流石に運転は出来ていませんが、回生ブレーキやステアリングフィールなど、基本的な部分が、より自然な感触になってくれていればと期待したいところです。




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